実績紹介

「地産地葬」 ~日本茜~

地産地葬に関係している方々の紹介をさせていただこうと思います。 

 

葬儀の際、棺の上に掛ける布「棺掛け」を装飾していただきました。

 

◎大見  久美子さん

 
2年前に愛知県から徳島の貞光に移住。
 
移住のきっかけ

→ 生まれは滋賀県、愛知県で飲食店で勤めていたところ徳島の神主さんに出会い、素晴らしい人だと感動し、その神主さんが育った徳島に興味を持ち始めたのがきっかけ。1年前くらいに「日本茜」を学び始めました。

 

「自分が行動しない限り世界は変えられない」「今ある文化を引き継いでいきたい」という考えを持ち、日々を過ごされてる本当に素敵な方でした✨茜草は大木の太い根の狭間や、岩や石ころの多い斜面の片隅で岩に根を沿わせながら成長するので、「赤根」を見つけて掘り出すのは至難の苦労です。染織師でさえも『日本茜』を扱ったことがほとんど無いそうです。今や、幻の染料と言われている日本茜を今を生きる方、次の世代へ伝えたいです!

 

◎日本茜の歴史

古代遺跡の甕棺(かめかん)から日本茜で染められたシルクのレースが発見されており、おそらく、故人に対しての最高の弔意を示したとされている。地産地葬」のひつぎに日本茜を合わせれば、最高の見送りができるのではないかと思います。とても貴重で高貴なものなので一緒に火葬するのでは無く、故人を想う品として大切に持っているというのも素敵ではありませんか?

・千年も前から使われている古代の染料。

・江戸時代末期、黒船の来航をきっかけに船舶用の国籍標識として導入された 

・「初期の日の丸」にも茜染めが使用されたという。

・卑弥呼が日本茜の織物を贈り物として献上したり、聖徳太子の時代には高貴な人のみが身につける事を許された色でした〈冠位十二階の二位の色>

・平家の赤旗にも使用されていた。 

 

◎日本茜の特徴

・茜草は多年生のツル性植物で、根を染色に使う。

・主に本州、四国、九州に生息する。

・茎は四角で棘があって節から4枚、十字に葉が生えている。

・黄色の色素と、赤色の色素を持っている。

・染めるもの染める時間によって色が変わる。

・根が十分に育つまで3年かかると言われてる。

 

  ◎日本茜の魅力

・環境にも優しく地球にも良いもの。

・自然由来の色染めなので、アレルギーやアトピーの方にも対応できる。

・血液を整える作用があるといわれている。

・繊維類(綿・麻・絹・毛など)を染めるのはもちろん、焼酎につけたり、油や皮革や貝までも染めることもできる。

 

 

大見さん(阿波あかね会)からのコメント 

「日本茜は古来より、高貴なイロとして、大切に親しまれてきたモノです。 また、吉野ケ里遺跡からも大切な方を弔う亀壺から高度な技術の透目絹が出土されています。 この日本茜染めの棺掛けのおはなしは、その古代の方の想いを現代の棺掛けとして再現されるモノだと思っています。大切な方の見送りは、その方との生前の想い出が蘇ってくるとともに、のこされた方にこれからどう生きていくのか“生き方・在り方”を問いかけてくださるモノだと思っています。徳島の大地が育んだ杉を活かした棺に関わらせていただけたコトに感謝しています。本当にありがとうございます。」

 

 

 

 

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